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今回は早稲田大学に程近い、大隈通りにあるこだわり商店の店長さんにインタビューします。

こだわり商店は栃木県茂木の農産物を中心にしたアンテナショップで、他にも惣菜・食料品・生活用品を取りそろえています。
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Q早稲田に住んで何年になるのですか?
A早稲田で生まれて、早稲田で育って、早稲田で商売させていただいて30年になります。こだわり商店を始めたのは2007年の10月からですね。

Qこだわり商店ができた経緯を教えてください。
Aもともとは「稲毛屋」というスーパーの店長を10年やっていました。スーパーの建物も老朽化してきたので閉店しようかと思ったのが直接の理由です。


それと、いつも「うちの商品は安全・安心です」と言って売っているのに、自分はその商品がどのように作られているのか知らないことに矛盾を感じていて、ちゃんと自分の目で見て確かめたものを自信をもって売りたいという気持ちもありましたね。


そんなことを考えているときに、稲毛屋のころからの常連のお客さんと話してて「あんたのおむつを換えたこともあるんだよ」って言われたんです。それを聞いて「自分はほんとうにお客さんに育ててもらったんだ」「お客さんに足を向けて寝られないな」と思いが生まれました。


ちなみにそのお客さんは足腰が悪くて買い物しにでかけるのも大変なんです。今まで稲毛屋までは信号を渡らないで買い物に行けたんですけど、閉店した後は信号を渡って他の店に行かなければならない。


「29年間生かさせていただいてありがとうの一言もない、そんな自分に何ができるのか」。じゃあ商売で町の人にありがとうの気持ちを示したい。しかも今まで稲毛屋のあるところから信号を渡らないで
いけるところにお店を作ろうと決めました。


それで日本各地を周って一緒にできるところを探していたときに栃木県の茂木が最初に手を挙げてくれたというわけなんです。


Qどんなお店にしたいですか?


A始めるにあたって「商売をしながらお何か感謝されるようなことをしたい」という気持ちがありましたね。今やっているのは「障がい者就労支援」「高齢者雇用」「空き店舗対策」「環境対策」ですね。


【障害者就労支援】
今、知的や精神の障がい者の人たちが一ヶ月にいくらもらっているか知ってます?授産施設では工賃っていう名前の給料が出るんですけど、それが1ヶ月20~25日・一日6~7時間働いて、9000円しかもらえないんです。これではとてもじゃないけどやっていけない。


厚労省の人と話したときに「これを三万円にしてくれれば障がい者の人は生活できるんです。できますか?」と聞かれたんです。そこで自分は「できます!」と言ってしまいました。稲毛屋のときに精神疾患をもった人を雇っていた経験もあったので、工夫すればできるのではないかと考えていました、


そこで厚労省から紹介されたのが「どんまい福祉工房」なんですね。内に閉じこもりがちな障がい者の人たちに外での活動の場を提供したい、というおもしろい人たちがいるからぜひ付き合ってみろと。


まずはどんまいの利用者さんが作ったパンを店頭に置くことから始めました。そのうちにパンもいいけど、店員として販売実習ができないかという話になりました。今は利用さんたちは朝11時から店の品だしをやったり、お弁当の店頭販売をしたりしています。あとは、都電の駅沿いで広報活動を兼ねてお掃除をしたりしていますね。
「障がい者の人も働ける」ってことを伝えたいです。商店街の人にもぜひもっと知ってほしいですね。


【高齢者就労】
高齢でも働きたい人には働いてほしいなと思うんです。うちの店では65歳と78歳の人に働いてもらってますね。


【空き店舗対策】
実はこの店、前は雀荘だったんです。アルバイトの学生が泊まったりしていましたよ。オーナーが高齢でいよいよ店を閉めるってことになったときに内装をそのままで譲ってもらったんです。スケルトン貸しといって内装をぜんぶ壊して基礎だけの状態にしてからやりとりするのが普通らしいんですけどね。


【環境対策】
このお店では環境省のエコポイントモデル事業として「レジ袋使いまわし大作戦」をやっています。お客さんがマイバッグで買い物したら1ポイント、家にたまっているレジ袋を10枚持ってきてくれたら
5ポイント。それが30ポイント貯まるとアトム通貨50馬力と交換できるという仕組みです。今まで一ヶ月に4000枚のレジ袋が出ていたんですけど、それがお客さんの協力のおかげで今では200枚弱と95%の削減になっていますね。


もともとマイバッグとかレジ袋のリユースとかをやっていて、その活動を1店舗でやるだけでなくて全国に広げていきたいですね。


これからは零細企業はいいことをやって注目を浴びていかないと生き残れないと思うんですよ。来街者を増やして盛り上げていく。町の人たちに「なんかやらないとやばいよね」って思ってほしいですね。


Q盛りだくさんですね。これからの展望を教えてください。

A来月末までに茂木だけでなく、あと4地域増やしたいですね。それと店のリニューアル。商品数を1.5倍から2倍にするつもりなので、もっと便利になりますよ。


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こだわり商店の店長さん、お忙しい中ありがとうございました。
店内には茂木の田んぼの様子が写真で飾ってあったり、木の机とイスがあって休憩できたりと
温かい雰囲気でした。店長さんの熱い気持ちも伝わってきて何かやってくれそうな期待大です。
しばらくこだわり商店から目が離せませんね。

参考:
どんまい福祉工房
http://www.donmaikoubo.org/
環境省エコポイント事業http://www.env.go.jp/policy/eco-point/top.html



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